砂から出たボールがカップへ転がり込み、優勝が決まる。2017年6月25日のトラベラーズ選手権で、ジョーダン・スピースがプレーオフを制したバンカーショットです。10月公開のPGA TOUR新着特集に収められたこの一打から、アマチュアが先に整えたい「脱出」と「着地点」を考えます。
新しく公開された映像は、過去の名場面を集めた特集です。今回扱う試合は2017年。動画はプレーオフのバンカーで構える13分35秒から再生します。入った瞬間だけでなく、砂の飛び方と、グリーンに落ちてからの転がりを続けて見てみましょう。

ジョーダン・スピース/ Jordan Spieth
PGA TOUR通算13勝。2017年のトラベラーズ選手権は初出場での優勝となり、この大会でツアー10勝目を挙げました。
今回はTPCリバーハイランズの18番、プレーオフ1ホール目のバンカーショットに注目します。選手写真出典:PGA TOUR公式プロフィール。
- 1 スピースの優勝バンカーショットを公式映像で見る
- 2 2017年トラベラーズ|プレーオフの18番で何が起きた?
- 3 バンカーでは、入れる前に一度で出せる着地点を決める
- 4 砂から出す感覚を整える、練習3ステップ
- 4.2 基本の砂から出す練習を試しやすい条件
- 4.3 狙いや打ち方を見直したい条件
スピースの優勝バンカーショットを公式映像で見る
映像出典:PGA TOUR公式・スピースの名場面特集。10月公開の特集内から、現地2017年6月25日のプレーを紹介しています。再生できない場合は公式ページをご覧ください。
2017年トラベラーズ|プレーオフの18番で何が起きた?
舞台は18番パー4を使った、ダニエル・バーガーとのプレーオフ1ホール目です。公式試合記事によると、スピースの第2打はグリーン脇のバンカーへ。そこからの第3打を直接入れてバーディーとし、バーガーが追いつけず優勝が決まりました。
映像では、砂と一緒にボールが上がり、グリーンに落ちてからカップへ転がる流れが分かります。ピンの手前にあるバンカーの縁を越え、着地後の転がりまで含めた一打です。クラブの正確なロフト、入砂位置、本人が設定した着地点は、この映像だけでは確定できません。
ここからは編集部の解説です。アマチュアの最初の目標は、同じように直接入れることではなく、一度で砂から出して次を打てる場所へ運ぶこと。球の埋まり方、バンカーの縁の高さ、使えるグリーンの広さを先に見ます。難しいライでは、ピンより広く低い出口へ狙いを変える判断も必要です。
バンカーでは、入れる前に一度で出せる着地点を決める

生徒: バンカーから直接入ると、つい自分もピンへぴったり打ちたくなります。何から考えればいいですか?

コーチK: まずは縁を越えて、一度でグリーンへ出せるかを見よう。球が沈んでいないか、足元が安定するかも大切。使える着地点が広い方へ狙えば、カップへ寄せることと脱出することを整理しやすいよ。

練習だと出せるのに、コースでは球だけを打って大きく飛んでしまいます。

練習用バンカーでは、球なしで砂を取る位置をそろえるところから始めてみよう。その後に球を置き、同じ準備で出せるか確かめるんだ。ラウンド中に砂を試したり、砂を打つ素振りをしたりする練習とは分けて覚えてね。
砂から出す感覚を整える、練習3ステップ

DRILL球なしで、砂を取る位置を確かめる
利用できる練習用バンカーで、周囲の安全と施設の決まりを確認します。砂に目印の線を引き、球を置かずに5回。線付近から砂を取る練習をし、入る位置が前後へ大きくずれないかを見ます。これはPGA of Americaも紹介する練習です。
DRILL球を置いて、一度で出せるかを見る
次に、平らで球が沈んでいない場所へ1球ずつ置きます。砂を取る位置を意識しながら5球打ち、球だけに当たるミスと、砂を深く取りすぎるミスを分けて記録。急に力を足さず、バランスよく振り切れる大きさを探します。
DRILL広い着地点と転がりを確かめる
最後はグリーンの広い場所に着地点を決めてから1球ずつ。縁を越えたか、どこへ落ちたか、どれくらい転がったかを順に確認します。砂の硬さが違えば同じ振り幅でも結果が変わるので、その日の条件と一緒に振り返りましょう。
基本の砂から出す練習を試しやすい条件
- 平らで、足元が安定している
- 球が砂の中へ深く沈んでいない
- 自分の弾道でバンカーの縁を越えられる
- 着地点とその先に十分な広さがある
狙いや打ち方を見直したい条件
- 球が深く埋まり、通常のライと違う
- 高い壁が近く、いつもの球では越えにくい
- 足場が傾き、バランスを保てない
- ピンの周りが狭く、奥のミスも難しい
寄せる工夫をする前に、自分が安定して越えられる縁と、広い着地点を選ぶことが出発点です。球が深く沈む、高い壁を越える必要がある、足場が悪いといった場面は、平らな練習用バンカーと同じ打ち方で扱わないようにしましょう。
あわせて読みたい記事
バンカー練習と着地点の確認に使う道具
砂から出す練習と、着地点の確認に使う道具です。ここで挙げる現行商品は、2017年のスピースの使用モデルを示すものではありません。ウェッジはロフトとバウンス、練習道具は使える施設と置き場所を確かめて選びましょう。

Titleist Vokey Design SM11
バンカーで使うウェッジを選ぶ候補。ロフト、バウンス、グラインドを確認し、自分の打ち方で砂に入りすぎたり、硬い砂ではねたりしないかを試打で比べます。
楽天で価格を見るロフト・バウンス・グラインド・販売元を確認

ゴルフ アライメントスティック 2本セット
練習時の足元と目標方向を見比べる基準に。人やクラブの通り道から離した安全な場所で使い、施設の許可を確認します。ラウンド中に狙いを示すため地面へ置く使い方はしません。
楽天で価格を見る本数・長さ・収納ケースを確認

TaylorMade SpeedSoft
同じ種類のボールで、着地後の転がりを比較する候補。まず安定して出せることを確かめ、その後に落ちた場所と止まった場所の差を見ます。球の回収は周囲の打球が止まってから行いましょう。
楽天で価格を見るカラー・個数・送料を確認
まとめ
スピースは2017年6月25日、トラベラーズ選手権のプレーオフ1ホール目でバンカーからバーディーを奪い、ツアー10勝目を決めました。10月公開の新着特集で見返しても、砂から出て転がり込む流れが印象に残る一打です。
次の練習では、球なしで砂を取る位置を確認し、球を置いて脱出、最後に広い着地点を狙う順で試してみましょう。コースでは縁の高さとライを先に見て、一度で出せる狙いを選ぶことから始めてください。
- 試合日・プレーオフ・ホール・結果:PGA TOUR公式試合記事(プレーは現地2017年6月25日)
- 砂を取る位置の練習:PGA of America・練習用バンカーのラインドリル(2026年10月17日確認)
















