前回の記事 スイングの要!足のアライメントで方向ブレ激減!基本&応用スタンス完全ガイド では、「平行スタンス」の重要性を解説しました。本記事ではその続編として、切り返しでシャフトが立つクセを直し、ダフリ・トップ・引っかけを防ぐ方法にフォーカスします。切り返しの改善はショットの再現性を高め、スコアメイクに直結します。
なぜ切り返しでシャフトが立つとミスが出るのか
- ダフリの原因 シャフトが立つとダウンスイングで上から入りやすく、地面を叩きやすい。
- トップの原因 体が開いてインパクトが浅くなり、ボールの上っ面を打ってしまう。
- 引っかけの原因 フェースが早く返りすぎて、左に強く飛びやすい。
「切り返し=ダウンスイングの始動」が安定しないと、どんなに良いアドレスやテイクバックをしても結果が崩れてしまいます。特にシャフトが立つ=クラブが正しいプレーンに乗らないため、再現性が低くなるのが特徴です。
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切り返し改善の3ポイント
- グリップエンドをボール方向に落とす … シャフトを立てず、クラブを寝かせる感覚で切り返す。
- 上半身は「静」、下半身は「始動」 … 手で引っ張らず、下半身から切り返す。
- 腰の回転で自然にクラブを落とす … 腕で下ろそうとせず、体幹主導で重力に任せる。
切り返しの改善は、手先の操作ではなく「体のリード」と「重力」を活かすことが最大のポイントです。無理にクラブを動かすのではなく、下半身のリードと体幹の回転に任せることで、余計な力みがなくなり、自然とクラブが正しい軌道に乗ります。その結果、ミスショットが減り、再現性の高い安定したスイングへと繋がります。
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よくある質問(FAQ)

生徒: 切り返しでどうしてもシャフトが立っちゃうんです…。どうすれば寝かせられますか?

コーチ: 「落とす感覚」を持つことだね。手でクラブを下ろすんじゃなくて、グリップエンドをボール方向にストンと落とすイメージ。お箸を落とした時みたいに自然に。

意識すると逆にギクシャクして…。友達には「ロボットダウンスイング」ってからかわれました(笑)。

それはあるある(笑)。形を意識するより「重力に任せる」って思う方が自然に動けるよ。

でも球を打つと、どうしても手で下ろしたくなるんですよね…。

それも自然な反応。でも「下ろす」じゃなくて「腰を回したら勝手にクラブが落ちる」って感覚を大事にしよう。

なるほど…。でも練習場ではできてもコースに出ると忘れちゃいます(笑)。

それもゴルフあるある(笑)。毎ショットじゃなくていいから、素振りで1回「ストン」と落とすイメージを作ってから打つと良いよ。
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実践ポイント3か条
- 切り返しは「落とす」感覚 手で下ろさず、グリップエンドをボールに向ける。
- 下半身リードを徹底 上半身は我慢、腰の回転で自然にクラブを下ろす。
- 毎回の素振りで確認 コースでは打つ前に一度イメージを作る。
この3か条を徹底するだけで、切り返しで起こりがちな「シャフトの立ち癖」や「手打ち」が解消され、ショットの安定感が飛躍的に向上します。特に、切り返しを「落とす」感覚に切り替えることで、余計な力みがなくなり、クラブが自然と正しいプレーンに乗るようになります。 さらに、下半身リードと腰の回転を意識すれば、手先でクラブを操作しなくてもスムーズにダウンスイングへ移行でき、再現性の高いショットが実現します。毎回の素振りを通じてイメージを固める習慣をつければ、ラウンド中でも迷いがなくなり、安定したショットを打ち続けられるようになります。
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参考動画
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ゴルスタ編集部まとめ
「切り返しは落とす、体でリードする」──これだけでスイング全体の安定感は大きく変わります。
素振り・動画チェックを習慣にし、毎回のルーティンに「自然な切り返し」を取り入れましょう。
今回紹介した改善法を練習場だけでなくラウンドでも意識することで、ダフリ・トップ・引っかけといった大きなミスを減らし、安定したスコアメイクに繋がります。次回は「ダウンスイング編」で、さらに具体的な動きを深掘りしていきます。
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