これを読めば、今日から「迷子にならない」ロードマップで100切りへ一直線。 まずは必要な道具と練習のやり方を押さえ、初心者がつまずきやすい「ルール」「振る舞い」「打ち方の引き出し」を最短で身につけます。本記事はシリーズの総まとめ。各ステップの詳細は深掘り記事へリンクしているので、読みながら準備・練習・初ラウンドまで一気通貫で進めましょう。
全体ロードマップ(100切りまでの7ステップ)
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グッズの揃え方(新品 / 中古)
スタートは最小6本(1W / 7I / 9I / PW / SW / PT)で十分。中古はグリップ交換前提にすると快適&お得。店頭で7Iを試打し、当たる・上がる・曲がらないを優先。シューズは滑りにくいスパイクレス、服装は襟付きが無難。ボールはロスト前提で2ピースを用意。
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練習の方法(動画 → レッスン → 打ちっぱなし)
毎回同じルーティンでアドレス→9時チェックを固定。正面+後方の2アングルで撮影し週1で見直し。基礎は7I中心→ドライバー→30–50ydの順に配分。月1回はコーチに相談して癖を早期修正。
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初ラウンドの一日(振る舞い&流れ)
当日は45〜60分前到着。チェックイン→軽くパット→スタート10分前にティへ。プレーはレディゴルフを徹底し、暫定球の宣言・「ファー!」の声出し・バンカー均し・ディボット戻し/目土・グリーン上の立ち位置に注意。
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まず覚えるルール(超実用ショートカット)
最初は4項目:OB/ロスト、ペナルティエリア、アンプレアブル、バンカー。救済は「最後に横切った点」と「後方線上」を口に出して確認。ドロップは膝の高さから静かに。
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ライごとの打ち方(最低限の引き出し)
平地=スクエア。ラフ=短く強めに握りフェースを開き過ぎない。左足上がり=体を斜面に合わせ番手を1つ上げる。左足下がり=右足体重でコンパクト。バンカー=左体重60〜70%で砂ごと運ぶ。
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スイングの向上(出玉安定)
胸主導で始動し9時の形を毎球そろえる。右プッシュはフェース向き再確認、強フックはインサイド出過ぎを“外へ上げる誇張ドリル”で中和。キャリー距離表で番手選択を安定化。
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100切り戦略(ダボ回避&3パット撲滅)
パー4はボギー狙いでOK。危険側は徹底回避、グリーンは50cm圏に寄せる“止め位置”意識。無理な狙いを減らすだけでダボが激減。
まずは「買う → 練習 → 体験 → ルール → 技術 → 戦略」の順で。次から各ステップのポイントをまとめ、詳細は深掘り記事へ。
Step 1. グッズの揃え方(新品 / 中古)
スタートは最小6本(1W / 7I / 9I / PW / SW / PT)で十分。中古はグリップ交換前提にすると快適&お得。
- 最小6本で開始:1W / 7I / 9I / PW / SW / PT。足りないのは後から。
- 新品の利点:保証・最新設計・長さ/ライ角の整合。
- 中古の利点:価格が1/3〜1/2。グリップ交換を前提にすれば快適。
- 試打の基準:7Iで打ち出し角17°前後・ミス時の左右ブレ・高さ。
- 避けたい落とし穴:「飛び系の強ロフト×軽すぎるシャフト」=上がらず曲がる。
- フェースの削れ/歪み、シャフトの錆、グリップ硬化
- 長さとライ角が極端に変なものは回避
- ウェッジは56°から。余裕があれば50°も
- ボールは安い2ピースでOK(最初はロスト前提)
よくある質問(FAQ)

生徒: 最初からフルセットは必要ですか? 予算が不安で…。

コーチ: 6本で十分。まず「当たる・上がる・曲がらない」を満たす番手から始めよう。中古はグリップ交換を前提にするとコスパ◎。

試打はどこを見ればいいですか? 数値の見方が難しくて…。

7Iで打ち出し角と高さ、ミスヒット時の曲がり幅。店の計測が無ければ、高さ=看板の何枚目など自分基準でOK。

了解です、まず6本でスタートしてみます!
Step 2. 練習の方法(動画 → レッスン → 打ちっぱなし)
切り返しやテイクバックの改善ポイントを理解しても、それを実際のラウンドや練習場で再現できなければ意味がありません。大切なのは「知識を練習にどう落とし込むか」です。
週2×60球の“伸びる配分”
- 素振り&9時チェック:10球(形だけを作る)
- 7Iの基礎:20球(同じルーティンで同じ高さ)
- ドライバー:15球(肩幅+半足/左かかと内側前)
- 30–50ydアプローチ:15球(ランと高さを使い分け)
動画撮影のコツ
- 正面&後方の2アングルを固定(スマホは腰高)
- 9時の位置でシャフト=足先ラインと平行、フェースはやや下向き
- 毎回のルーティン:足→フェース→グリップ→呼吸で再現性↑
レッスンの受け方
- 初回は「右へ出る/高さが出ない/ダフる」など症状を3つに絞って伝える
- 宿題は1テーマのみ(9時チェックなど)。欲張らない
参考動画:DaichiゴルフTV / GOLFavo
Step 3. 初ラウンドの一日(振る舞い&流れ)
いよいよ迎える初ラウンド当日。練習場とは違い、コースでは時間管理やマナー、安全面まで意識する必要があります。特に初心者は「どのタイミングで何をすればいいのか分からない」という不安を抱きやすいもの。ですが、あらかじめ当日の流れをイメージしておくだけで、慌てることなくプレーに集中できます。
当日のタイムライン
- 到着〜受付(40分前):ロッカー→軽くパット練習
- スタート前(10分前):ティ付近でクラブ2〜3本準備
- プレー中:レディゴルフ=順番より準備優先。打つ人以外は前進
- 昼休憩:後半1Hのティへ5分前集合
マナー&安全
- 前組に届かない距離まで待つ/打ち込み厳禁
- ロストの疑いは暫定球宣言
- グリーン:ボールマーク直し、ラインをまたがない、旗の扱い注意
Step 4. まず覚えるルール(超実用ショートカット)
ラウンドをスムーズに進めるためには、細かいルールをすべて覚える必要はありません。特に初心者のうちは、最低限これだけ押さえておけば困らないという「ショートカットルール」を理解しておくのが効果的です。OBやロストボール、ペナルティエリア、バンカーといった場面は誰でも経験するもの。そこで正しい処置を知っていれば、余計な混乱やペナルティを防ぎ、安心してプレーに集中できます。
状況 | 処置 | 罰 |
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OB/ロスト | 前進4打(ローカル) or 元の位置から打ち直し | 1打罰 |
ペナルティエリア | 最後に横切った点から救済(赤/黄で選択肢が異なる) | 1打罰 |
アンプレアブル | その場で宣言→1クラブ以内/後方線上/打ち直し | 1打罰 |
バンカー | 砂にクラブを付けない(ローカル/競技要確認) | 基本無罰〜規定準拠 |
よくある質問(FAQ)

生徒: ペナルティエリアでのドロップ位置がよく分かりません…。

コーチ: 最後に横切った点を基準に1クラブ以内(赤)。黄色は後方線上が基本。迷ったら必ず同伴者に相談を。

ドロップの高さは? 手から落とすって聞いたことが…。

現在は膝の高さから静かに落とす。2回止まらなければプレース。

ありがとうございます、現場で焦らず処置してみます!
Step 5. ライごとの打ち方(最低限の引き出し)
ラウンドではいつも平らな場所から打てるわけではなく、実際のコースではライ(ボールの置かれた状況)がスコアに直結します。ラフや傾斜、つま先上がりや下がりといったシチュエーションは避けられません。ここで無理に普段通りのスイングをすると、トップやダフリ、左右への曲がりなど大きなミスにつながります。
4大ライのセオリー
- 平地:スクエア。ボール位置は番手ごとに一定
- ラフ:短く強めに握る。ロフトは立て過ぎない、ヘッドは直線的に
- 左足上がり:体を斜面と平行。番手を上げて振り幅で
- 左足下がり:右足体重キープ、フィニッシュ低めでコンパクト
つま先上がり/下がり
- つま先上がり:フック傾向 → 右を向いて短めに持つ
- つま先下がり:スライス傾向 → 左を向き、体の回転で
Step 6. スイングの向上(安定する出玉の作り方)
スイングの完成度を高めるためには、「安定した出玉」を作ることが最優先です。ナイスショットを1発出すよりも、同じ弾道を10回続けて再現できる方がスコアには直結します。そのために欠かせないのが9時チェックと呼ばれる基礎ルーティン。ここを徹底するだけで、スイング全体の軌道やフェース管理が整い、ミスの幅を大幅に減らせます。
9時チェック(最重要ルーティン)
- シャフト=足先ラインと平行/フェースはやや下向き
- 初動は胸主導。手で内に引かない
症状別クイック修正
- 右へプッシュ:フェース開き → アドレスでフェース再確認/グリップの右手を被せ気味
- 強フック:インサイド出過ぎ → 外へ上げる誇張ドリルで中和
自宅ドリル
- 壁ドリル:背に壁、クラブが壁に早く当たる=内引き。壁に当てず9時へ
- タオル挟み:両脇にタオルで体主導を体得
▶ 深掘り:アライメント完全ガイド / ▶ 深掘り:インサイド出過ぎの修正
Step 7. 100切り戦略(“ダボ回避”が最速)
スイングを整えたとしても、スコアが思うように縮まらない…そんな壁に直面するゴルファーは多いです。その原因の多くは「ショット技術」ではなく「戦略ミス」。特に100切りを目指す段階では、派手なバーディや飛距離よりもダボを徹底的に避けるマネジメントが最速の近道になります。
意思決定のルール
- パー4はボギー狙い:2オンに固執しない
- 危険側は徹底回避:右がOBなら左へ置く
- 3パット撲滅:5m以上は50cm圏に寄せるだけでOK
「まずダボを減らす」──これだけで100切りは見えてくる。
まとめ
ここまで読んでみてどうだったでしょうか? 「思ったよりシンプル」「これならできそう」と感じられた方も多いはずです。100切りに必要なのは特別な才能ではなく、基本を順序立てて積み重ねること。大切なのは遠回りせず必要なポイントだけを押さえることです。
「道具→練習→体験→ルール→技術→戦略」を順番に積む。順番を守るだけで、最短で100を切れる。
以下に「100切り達成のためのチェックリスト」を設けています。ぜひ練習やラウンド前に見直して、確実に実践へとつなげてください。
- クラブ6本でOK/グローブ・ボール12個・ティ・マーカーを準備
- 練習は週2×60球(9時チェック → アイアン → アプローチ → 1W)
- 初ラウンドは「レディゴルフ」=準備優先でテンポ良く
- ルールはまず OB/ロスト・ペナ救済・アンプレ・バンカーの4つ
- ライ別セオリーを1つずつ:左足上がり=体を斜面に平行+番手上げ
- スイングは動画で可視化、誇張ドリルで癖を中和
- 戦略は危険回避&3パット撲滅(50cm圏内に寄せる)