ゴルフルールのトリビア|第7回
救済のためにドロップした球が、斜面を転がって区域の外へ。もう一度落としても、やっぱり外へ出てしまいました。今回は正しくドロップした回数と、次に球を置く場所を整理します。
Q. 2回とも救済エリアの外へ。次はどうする?
- 個人のストロークプレー。無罰の救済を受けるため、ジェネラルエリア内に救済エリアを正しく定めた。
- プレーヤー自身が膝の高さから正しくドロップ。球は最初に区域内の地面に触れた後、区域外へ転がって止まった。
- もう一度、同じ条件で正しくドロップしたが、また区域外に止まった。まだ打っておらず、誰も故意に球を止めたり方向を変えたりしていない。
答えと正しい処置を見る
次は、2回目のドロップで最初に地面へ触れた場所にプレースします。
この条件では、3回目のドロップを続ける必要はありません。2回目の球が最初に地面へ触れた箇所に、手で球を接地させてから手を放します。1回目の落下点や、転がった先の止まりやすい場所を自由に選ぶことはできません。正しく処置すれば、今回の無罰の救済に罰打は加わりません。
最初に落ちた場所と、止まった場所を分けて見る
見る場所は二つあります。まず、放した球が最初に地面へ触れた場所。次に、転がった後で止まった場所です。最初は救済エリア内でも、止まった場所が外なら、そのドロップでは救済は完了していません。
「2回落とした」だけで、次は置けるとは限りません。膝より高い位置から放したり、最初から救済エリア外へ落としたりしたものは、ここで数える2回には入りません。誤りに気づいたら、打つ前に正しい方法へ直します。
ドロップから救済を終える3ステップ
- STEP正しい方法と救済エリアを確認
救済を受ける規則に従って範囲を決めます。クイズでは、救済エリアを正しく定め、膝の高さから真下へ落とし、最初に地面へ触れるまで体や用具に当たらなかったことが前提です。手で投げたり、回転をかけたりはしません。
- STEP外に止まったら、2回目を見届ける
1回目が正しいドロップでも、球が区域外に止まったら再ドロップします。2回目も、最初の落下点と最後に止まった位置を見届けます。誰かが故意に球を止めたり、方向を変えたりした場合は、このクイズとは別の扱いです。
- STEP2回目の最初の接地点へプレース
正しい2回目も外へ出たら、その2回目の最初の接地点へ球をプレースします。まだドロップしている段階で球を受け止めるのではありません。落下点を見失わないよう、球が転がる前の位置にも注意を向けましょう。
コーチと確認する、間違えやすいところ

生徒:1回目に落ちた場所の方が平らなら、そちらに置いてもいいですか?

コーチK:この処置で使うのは2回目の最初の接地点だよ。最後に止まった場所でも、好きなライでもない。もう一度落とすときは、どこに最初に触れたかも見ておこう。

そこに置いても、また転がってしまうときはどうしますか?

同じ箇所へのプレースをもう一度試す。それでも止まらない場合は、ホールに近づかず、球が止まる最も近い箇所へ置くんだ。今回は元の箇所がジェネラルエリアなので、置く先もジェネラルエリア。その結果、救済エリアの外になることはあるけれど、最初から好きな場所を選べるわけではないよ。
4つの場面で、回数と置く場所を比べる

1回目、転がって外へ
正しい方法で落とし、最初は救済エリア内の地面に触れたものの、転がって外に止まったケース。正しい方法でも、外に止まったまま打たず、2回目のドロップへ進みます。

2回目も、転がって外へ
2回目も正しい方法で救済エリア内へ落ち、外に止まったケース。次の処置に使うのは、この2回目で球が最初に地面へ触れた箇所です。3回目のドロップを続ける場面ではありません。

2回目の最初の接地点に置く
正しいドロップ2回がともに外へ出た後は、2回目の最初の接地点に球をプレースします。球を手で地面へ置いてから手を放します。1回目の接地点や、転がった先と取り違えないようにしましょう。

最初から区域外へ落ちた
球が最初に地面へ触れた場所から救済エリア外だったケース。間違った方法のドロップなので、今回の「正しい2回」には数えません。打つ前に、正しい方法でやり直します。
今日のひとこと
正しいドロップを2回。置くのは、2回目の最初の接地点。
比較図の青い線は、救済エリアを示す説明用の目安です。実際の形や範囲は、救済を受ける規則と現場の状況で決まります。このクイズは、すでに正しく定めたジェネラルエリア内の救済エリアが前提です。区域外に止まった球をそのまま打つと誤所からのプレーとなり、個人ストロークプレーでは2罰打。重大な違反なら訂正も必要です。打つ前に処置を完了しましょう。
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根拠:R&A 規則14.3b・14.3c(2)・14.2b(2)・14.2e・14.7、R&A/USGA 追加の詳説(2026年10月2日更新)、JGA ゴルフ規則、USGA ドロップのFAQ。確認日:2026年10月28日。
本記事は、上のクイズの条件に絞った解説です。無罰の救済か罰ありの救済か、救済エリアはどこかという判断は別に必要です。実際の競技で判断に迷った場合は、打つ前に競技委員へ状況を伝えて確認してください。














