「右を向いて打っても、さらに右へ曲がる」「ドライバーだけスライスが止まらない」――そんなときは、振り方を一つに決めつけず、フェース向き・クラブ軌道・打点を順番に確認することが近道です。本記事では、右打ちを前提に、スライスの原因の見分け方から、練習場でできる直し方までを整理します。
なぜドライバーは右へスライスするのか
- フェースが開いて当たる インパクトでフェースが目標より右を向くと、出球が右へ出やすくなります。
- 軌道に対してフェースが開く クラブが左へ抜ける軌道に対してフェースが開くと、右回転が強まります。
- ヒール寄りに当たる ドライバーはヒール側の打点でも右回転が増えやすいため、軌道だけで判断しません。
スライスは「外から振ったから」だけで起きるわけではありません。最初に見るのはボールがどこへ出たかです。右へ出てさらに右へ曲がるならフェースの開きが大きく、左へ出て右へ曲がるなら左へ抜ける軌道との組み合わせが疑われます。
次にフェース面へ打点シールやパウダースプレーを使い、当たった場所を確認します。ヒール側へ偏っている場合は、ボールへ近づきすぎていないか、ダウンスイングで体が前へ出ていないかを見直します。
直す順番は打点→出球→曲がり幅です。いきなり手を返すと左への引っかけが混ざり、原因を判別しにくくなります。まず芯付近へ当て、次にフェース向きと軌道を整えます。
練習では球筋の結果だけでなく、正面と後方から1球ずつ撮影します。感覚ではなく、同じ構えと同じ始動を再現できているかを確認してください。
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スライスを直す練習 3ステップ

ティーを少し低くしてハーフスイング。フェース中央付近に3球続けて当たる距離と構えを探します。
左手の甲とフェース面が大きくずれないスクエアグリップを作り、腰から腰の振り幅で出球を確認します。
ボール後方から見て、クラブを右足前の内側へ下ろし、胸の回転で左へ振り抜きます。手だけで内側へ引きません。
まずは7割以下の速度で、打点と出球を揃えます。強く振った1球が真っ直ぐでも再現性は判断できません。同じ準備で5球中3球以上の曲がり幅が小さくなったら、少しずつ速度を上げます。
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球筋別に見る原因と最初の修正
| 球筋 | 起きている可能性 | 最初に試すこと |
|---|---|---|
| 右へ出て右へ曲がる | フェースの開きが大きい | グリップとボール位置を確認し、腰から腰で出球を中央へ |
| 左へ出て右へ曲がる | 左へ抜ける軌道に対してフェースが開く | 後方動画でクラブの下り方を確認 |
| 真っ直ぐ出て右へ曲がる | フェースと軌道の差が残っている | 速度を落とし、胸と腕を同調させる |
| 芯に当たらず右へ曲がる | ヒール打点や体の前突っ込み | ボールとの距離を整え、打点を先に中央へ |
修正は一度に一つだけ変えます。グリップ、ボール位置、軌道を同時に変えると、どの調整が効いたのか分からなくなります。
ラウンド中は大改造をせず、ティーを少し低くする、短く握る、振り幅を抑えるなど、打点を安定させる応急処置を優先します。
曲がりだけを追わず、打点と出球から原因を絞る――これがスライス修正の第一歩。
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生徒: フェースを返そうとすると、左へ引っかけます。





コーチ: 手首だけを急に返している可能性があります。まず腰から腰の振り幅で、左手の甲とフェース面を揃えたまま胸を回しましょう。





ボールを左へ置けばスライスは直りますか?





左へ置きすぎると、クラブが左へ抜ける位置で当たりやすくなります。左かかと内側付近を出発点に、半個ずつ調整してください。





ドライバーだけ右へ曲がるのはなぜですか?





クラブが長くロフトが少ないため、フェース向きと打点の影響が目立ちます。まず速度を落として芯へ当てることから始めます。





コースですぐ使える対処はありますか?





短く握って7割で振り、狙いを左へ変える前に曲がり幅を小さくします。大きなスイング変更は練習場で行いましょう。
スライスはフェース向き・軌道・打点の組み合わせで起こります。自分の動画だけでは原因を分けにくい人は、体験レッスンで比較できるゴルフスクールから、初心者への説明が丁寧な候補を探してみてください。
実践ポイント3か条
- 打点を最初に確認 フェース中央へ当たる構えと距離を作ってから、出球と曲がりを見ます。
- 腰から腰でフェース管理 左手の甲とフェース面を揃え、胸の回転で小さく振ります。
- 5球単位で判定 1球の成功ではなく、同じ準備で曲がり幅が小さくなるかを確認します。
この3か条を守ると、感覚的な「もっとつかまえる」から、原因別の修正へ切り替えられます。スライスが強い日は、強振よりも打点と出球の再現を優先してください。
練習ではフェースの打点・後方動画・出球の方向をセットで記録します。直った動きを言葉にできると、ラウンド中にも戻しやすくなります。
参考動画
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スライスの原因を確認する練習器具
ゴルスタ編集部まとめ
「右へ曲がる」だけで決めず、打点・出球・曲がり幅の順に確認する。
小さい振り幅でフェース向きを揃え、再現できてから速度を上げる。
スライス修正で大切なのは、原因を一つに決めつけないことです。芯へ当てる構えを作り、出球からフェース向きを読み、曲がり幅から軌道との差を確認します。腰から腰の練習と動画確認を続け、同じ準備で同じ球筋を打てる状態を目指しましょう。

















